本記事の概要

• オーガニック＝高いというイメージを覆す、家計管理の新しい視点
• 野菜ではなく「加工品」や「〇〇の素」を見直すだけでお金が浮く理由
• 浮いたお金で良い食材を買う。添加物も減らせる「予算スライド術」

「有機野菜や無添加の食材がいいのは分かるけど…やっぱりお値段がね」
「これ以上食費が上がったら、家計が回らないわ」

スーパーで有機野菜コーナーの前を通るたび、そんなふうに諦めてしまうことはありませんか？ 昨今の物価高、少しでも節約したいと思うのは当然のことです。

でも、もし「食費の総額を変えずに、食材のランクを上げる方法」があるとしたら、試してみたいと思いませんか？

実は、家計を圧迫している犯人は、少し高い野菜やお肉ではないかもしれません。 犯人は、私たちが無意識にカゴに入れている「便利な加工品」たちの中に隠れているのです。

今日は、家計を守りながら、無理なく自然派ライフを続けるための「魔法のスライド術」についてお話しします。

レシートを見直してみよう。「〇〇の素」にいくら使ってる？

買い物終わりのレシート、一度じっくり見てみてください。

• ドレッシング（300円〜400円）
• パスタソース（200円×人数分）
• 麻婆豆腐の素（200円〜300円）
• 鍋のつゆ（300円〜400円）
• 子供のジュースやお菓子（数百円）

一つひとつは少額でも、積み重なると結構な金額になりますよね。 これらは確かに便利ですが、「味付け」と「添加物」にお金を払っている状態とも言えます。

一方、特売の野菜と、こだわりの有機野菜。 その差額は、例えば人参一袋で「50円〜100円」程度だったりします。「〇〇の素」を一つ我慢するだけで、その日買う野菜をすべて「有機」にランクアップできるくらいのお金が浮くのです。

混ぜるだけ！意外と簡単な「スライド術」実践編

「でも、素を使わないと味が決まらないし、作るのが面倒…」

そう思う方も多いはず。でも、安心してください。 ここで提案するのは、何時間も煮込むような本格調理ではありません。 家にある基本の調味料を「ただ混ぜるだけ」。それだけで、驚くほど美味しく、安全な代用品が作れます。

加工品を買っていたお金を、良い食材へ「スライド」させる具体例を見てみましょう。

「買わない」ことは、最強のエコであり節約

「〇〇の素」や「ドレッシング」を買わない選択は、単にお金が浮くだけではありません。

1. 添加物が減る： 加工品に含まれる保存料や化学調味料を、意図せず自然にカットできます。
2. ゴミが減る： パウチやプラスチックボトルなどのプラゴミが激減します。
3. 冷蔵庫が片付く： 「使いかけのドレッシング」や「賞味期限切れのタレ」でドアポケットが埋まることがなくなります。

「買わない」という選択は、我慢ではなく、暮らしをシンプルで快適にするための「整理整頓」なのです。

浮いた300円で、何を買う？

ドレッシングを我慢して手作りで済ませた300円。 鍋の素をやめて家にある調味料で作った300円。この300円があれば、何ができるでしょうか？

• いつもの特売卵を、「平飼い卵」に変えられるかもしれません。
• 海外産のブロッコリーを、「地元の無農薬ブロッコリー」に変えられるかもしれません。
• 化学調味料入りの醤油を、「伝統製法の本醸造醤油」に変えられるかもしれません。

総額（出費）は変わっていないのに、食卓に並ぶものの「質」は確実に上がっています。 これが、私たちが提案したい「家計を守りながら質を上げる」魔法です。

まずは「ドレッシング」からやめてみる

いきなり全てを手作りになんてしなくて大丈夫。 まずは一番簡単な「ドレッシング」から、市販品を買うのをやめてみませんか？

「今日は美味しい塩とごま油だけで食べてみよう」

そうやって食べたサラダが「あれ、いつもより野菜が甘い！」と感じられたら、もうあなたは自然派ライフの達人です。

いかがでしたか？ 「節約＝安いものを買う」だけが正解ではありません。 お金の使い方（配分）を少し変えるだけで、健康も、美味しさも、家計の安心も手に入ります。

無理なく、賢く。 あなたらしいバランスで、豊かな食卓を作っていってくださいね。