本記事の概要
- 家計が楽になる具体的な理由
- ゴミを減らすことで削減できる年間コスト(ゴミ袋代・食費・日用品費)の詳細
- 八王子のマンション暮らしでも実践できる、無理のないゴミ削減5つの工夫
- 「捨てない前提」で買い物・料理・保存をする新しい習慣の作り方
- 環境にも家計にも優しい「がんばりすぎない」エコライフの始め方
「ゴミを捨てるのにも、お金がかかる」という現実

「またゴミ袋を買わなきゃ…」
スーパーで指定ゴミ袋を手に取るとき、ふと思ったことはありませんか?
「ゴミを捨てるために、お金を払っているんだな」と。
八王子市の指定ゴミ袋(可燃ごみ)は、サイズによって異なりますが、40リットル袋なら10枚入りで500円程度。
週に2回出していたら、年間で約5,000円がゴミを「捨てるためだけ」に消えていく計算です。
でも、「環境に優しい暮らしって、結局お金がかかるんでしょ?」
そんなふうに思っていませんか?実は、それは大きな誤解なんです。
「捨てない暮らし」は、地球にも優しく、お財布にも優しい、一石二鳥の賢い選択です。
「エコ=高い」は思い込み?実際に検証してみました

「環境に優しい暮らし」と聞くと、こんなイメージを持ちませんか?
- 高いオーガニック商品を買わなきゃいけない
- おしゃれなエコグッズを揃えなきゃいけない
- 手間がかかって大変そう
確かに、形から入るとお金がかかります。でも、私たちが提案する「捨てない暮らし」は違います。
「買わない」
「使い切る」
「代用する」
これなら、初期費用はゼロ。むしろ、買わなくなる分だけ出費が減り、捨てなくなる分だけゴミ袋代も浮きます。
本当のエコは、新しいものを買うことではなく、今あるものを大切に使い切ることから始まります。
「捨てない暮らし」で年間いくら節約できた?

実際に八王子の家庭(夫・小学生・5歳児の4人家族)で、1年間ゴミ削減を意識した生活をしたシミュレーション結果をご紹介します。
年間削減額の詳細内訳
| 項目 | Before(年間) | After(年間) | 削減額 |
|---|---|---|---|
| ゴミ袋代 | 約5,000円 | 約2,000円 | -3,000円 |
| 食費(食品ロス削減) | 約70万円 | 約64万円 | -6万円 |
| 日用品費(使い捨て削減) | 約3.5万円 | 約2.5万円 | -1万円 |
| 合計 | - | - | 約7万円削減 |
※ゴミ袋価格は地域・時期により変動します
ゴミ袋代3,000円削減の仕組み
Before:週2回のゴミ出し
- 可燃ゴミ袋(40L):週2枚 × 52週 = 年間104枚
- 年間約5,000円
After:週1回のゴミ出し
- 可燃ゴミ袋(40L):週1枚 × 52週 = 年間52枚
- 年間約2,000円(小さいサイズも併用)
結果:年間約3,000円の削減
ゴミ袋代だけでなく、「捨てるもの」を減らすことで、食費や日用品費まで自然と下がっていきました。
「捨てない暮らし」が家計を助ける5つの理由

なぜ、ゴミを減らすと家計が楽になるのか?その仕組みを5つの視点から解説します。
【理由①】生ゴミの「水切り」だけで、ゴミ袋が半分に
生ゴミの約80%は水分と言われています。つまり、水を捨てているようなものです。
簡単な水切り方法:
- 野菜くずは、ざるや新聞紙の上でしばらく水切り
- お茶ガラやコーヒーかすは、しっかり絞ってから捨てる
- 三角コーナーを「使わない」選択(その都度、紙にまとめて捨てる)
効果:
- ゴミの重量が約30〜40%減
- ニオイも激減
- 40Lゴミ袋 → 20Lゴミ袋にサイズダウン可能
「コンポスト」や「生ゴミ処理機」をいきなり導入しなくても、水分を切るだけで可燃ごみの量は目に見えて変わります。
【理由②】野菜の「まるごと使い切り」で食材費もお金も無駄にしない
冷蔵庫の奥から、しなびた野菜が出てきて、そっとゴミ箱へ…。
それはそのまま、「お金を捨てている」のと同じことです。
まるごと使い切りアイデア:
| 部位 | 普通は… | 使い切りアイデア |
|---|---|---|
| 大根の皮 | むいて捨てる | きんぴら (ごま油+醤油+みりん) |
| ブロッコリーの茎 | 硬いから捨てる | 薄切りにしてナムルやスープに |
| 人参の葉 | そもそも葉付きは買わない | かき揚げやふりかけに |
ベジブロス(野菜出汁)の活用:
野菜の皮・ヘタ・芯などを冷凍保存しておき、たまったら水と少量の酒で20分煮るだけ。味噌汁やスープのベースになります。
家計への影響:
週に200〜300円分の「捨てていた食材」を一品にできれば、年間1万〜1.5万円分の価値を取り戻せます。
【理由③】使い捨てを減らすと、「買い足し」の頻度が激減
ラップ、アルミホイル、キッチンペーパー、紙ナプキン…。
キッチンには「いつの間にか増えている使い捨てグッズ」がたくさんあります。
少しだけ「繰り返し使えるもの」に置き換えてみると:
| 使い捨て品 | 代替案 | 年間節約効果(目安) |
|---|---|---|
| ラップ | 蓋付き保存容器・お皿+小皿でフタ | 約1,500円 |
| キッチンペーパー | ふきん+古Tシャツを小さく切ったウエス | 約2,400円 |
| ペットボトル飲料 | 水筒・水出し麦茶 | 約15,000円 |
全部を変えなくても、「よく使う1〜2アイテム」から見直すだけで十分効果があります。
【理由④】買い物の「回数」が減ると、ムダ買いも減る
使い捨てグッズや加工品を買う回数が減ると、「ついで買い」も自然と減っていきます。
スーパーやドラッグストアに行くたびに、こんなことはありませんか?
- 「新商品」のお菓子をカゴに入れてしまう
- 安売りにつられて予定外のものを買ってしまう
- 「一応ストックを…」と、家にあるのに追加で購入
「買うものを減らす」=「店に行く回数が減る」=「ムダ買いが減る」という、嬉しい連鎖が生まれます。
【理由⑤】「本当に必要か?」を考える習慣がつく
ゴミを減らす意識を持つと、買い物の前に自然とこう考えるようになります。
「これ、本当に必要?」
「家にあるもので代用できない?」
「使い切れる?」
この「一呼吸置く習慣」が、衝動買いを防ぎ、無駄な出費を劇的に減らしてくれます。
ゴミを減らすことは、暮らしの贅肉を落とし、本当に大切なものだけを残す作業です。
今日からできる!「捨てない暮らし」3つのステップ

全部を一気に変える必要はありません。「これならできるかも」と感じるものから、ひとつだけ始めてみてください。
ステップ①:生ゴミの"水切り"を習慣にする
やることはシンプル:
- 三角コーナーの代わりに、ボウル+ザル or 新聞紙をセット
- 野菜くずやお茶ガラは、ここに入れて水分を切る
- ある程度たまったら、新聞紙ごとギュッと丸めて燃えるゴミ袋へ
水分が少ないだけで、ゴミ袋が軽くなり、ニオイもぐっと減ります。「夏の生ゴミ問題」が少し和らぐだけでも、気持ちがかなりラクになります。
ステップ②:週1回の「残りもの一掃メニュー」を決める
おすすめは、金曜か土曜の夜。冷蔵庫を開けて、「そろそろ使わないと危ないかも…」な食材を全部出してしまいましょう。
一掃しやすいメニュー例:
| メニュー | 使い道 |
|---|---|
| カレー・シチュー | なんでも野菜OK、少量ずつ消費できる |
| 野菜スープ・ミネストローネ | 半端野菜の救済にぴったり |
| チャーハン・オムライス | ごはんと一緒に一気に片付く |
| お好み焼き・チヂミ | 刻んだ野菜を何でも混ぜ込める |
「今日は冷蔵庫をキレイにする日だよ〜」と宣言して、子どもと一緒に具材を選ぶのも楽しい時間になります。
ステップ③:「使い捨て1つだけ」やめてみる
いきなりゼロにしなくてOKです。「まずは1種類だけ」を目標にしましょう。
例:ラップを減らしたい場合
- 残ったおかず → お皿ごと冷蔵庫へ(上に小皿を伏せてフタ代わり)
- よく使う分だけ保存容器を揃える(最初は2〜3個で十分)
- ラップは「本当に必要なときだけ」に使う
例:キッチンペーパーを減らしたい場合
- テーブル拭き → ふきんに切り替え
- 油汚れ → 古Tシャツを小さく切ったウエスを使って捨てる
「ゼロ」にしなくていい。「今よりちょっと減らす」が、いちばん続きます。
「完璧」を目指さない、ゆるいゼロウェイスト

ここで大切なお話を。
「ゼロウェイスト」という言葉を聞くと、「ゴミをゼロにしなきゃ」と思ってしまいがちですが、完璧を目指す必要はありません。
80%できれば上出来
- 生ゴミの水切りは毎回できなくてもいい
- たまには使い捨てラップを使ってもいい
- 疲れた日はペットボトルのお茶を買ってもいい
「できるときに、できることを」
それで十分です。100点を目指して挫折するより、60点を続ける方が、結果的に大きな効果を生みます。
「がんばってる自分」を褒める
ゴミ袋が小さくなった。今週は食材を使い切れた。水筒を持ち歩く習慣がついた。
そんな小さな変化を、ぜひ自分で認めてあげてください。
環境のためでも、節約のためでもなく、まずは「自分が気持ちいいから」続ける。
それが、長く続けるコツです。
ゴミ袋代3,000円の先に、何を足したい?

ここまでの工夫で、たとえば:
- ゴミ袋代 年間約3,000円削減
- 食材のムダ 年間数千円〜1万円分削減
- 使い捨てグッズ 年間数千円削減
トータルで、年間1〜2万円分くらいの余白が生まれることも、決して夢物語ではありません。
では、その余白を、何に使いたいですか?
- いつもよりちょっといい卵(平飼い卵)
- 農家さんの野菜セットを、月に1回だけお試し
- 添加物の少ない調味料(本醸造醤油など)
- 家族で出かける、自然の中での1日
「捨てるお金」を減らすことは、「自分たちのために使えるお金」を増やすことです。
最後に:心地よい節約は、地球にも優しい

いかがでしたか?
「エコ活動」と聞くと、なんだか意識高くて大変そう…と思うかもしれません。でも、「ゴミ袋代を減らしたい」「無駄な出費を減らしたい」という、家計を守るための動機で十分なんです。
- 生ゴミの水を切る
- 冷蔵庫の残りものを使い切る
- 使い捨てを1つだけ減らしてみる
そんな小さな積み重ねが、年間3,000円の節約になり、さらには地球環境を守ることにもつながります。
「環境のためにがんばる」のではなく、「自分たちが気持ちよく暮らすために、ついでに環境にも良いことをする」くらいの距離感で、大丈夫です。
この「自然派ライフ」では、これからも八王子・三多摩エリアの暮らしに寄り添った、無理のないエコのヒントや、家計にもやさしい自然派の選び方をお届けしていきます。
ゴミを減らすことも、添加物を減らすことも、「何かを足す」より「少し引いてみる」ことから始まります。
- 買いすぎない
- 捨てすぎない
- がんばりすぎない
そんな「引き算の暮らし」が、気づけば心にも家計にも、ちょうどいい余白をつくってくれます。
そして、その余白で選ぶものが、家族の体をつくり、日々の気分をつくっていきます。
もし「浮いたお金で、ちょっとだけいい野菜や調味料を試してみようかな」と思えたら、その一歩もまた、立派な自然派ライフです。
そして、もし「ゴミの出ない、美味しい野菜」を手に入れたいと思ったら、私たちが信頼している生産者さんの野菜も、ぜひ一度試してみてください。過剰な包装のない、土のついた野菜。それは、ゴミが出ないだけでなく、生命力に溢れた「丸ごと食べられる」ごちそうです。
今日も、あなたらしい「心地よい選択」を。
「全部は無理」でも、「これだけならできるかも」という小さな一手を、キッチンから始めてみてくださいね。