本記事の概要
- マンション暮らしでも実践できるゴミ削減の具体的な方法
- 段ボールコンポスト・生ゴミ冷凍・バッグ型コンポストなど、住環境に合わせて選べる複数の選択肢
- 近隣への配慮(ニオイ・音・見た目)と両立できるエコ活動のマナー
- 狭いキッチンでも無理なく実践できる収納と代用の工夫
- 「夏は休んでもいい」季節的な調整も含めた、がんばりすぎない継続のコツ
「マンションだから無理」と諦めていませんか?

「コンポストとか、庭がないとできないですよね?」
「うちマンションだから、ベランダでニオイが出たらご近所に迷惑かも…」
「キッチンも狭いし、エコグッズを置く場所なんてない」
確かに、エコな暮らしの情報を見ると、広い庭や一軒家を前提にしたものが多いですよね。
でも実は、マンション暮らしだからこそできるゴミ削減の工夫もあるんです。
「マンションだから」は、できない理由ではなく、マンションならではの工夫を見つけるチャンスです。
マンション暮らしの「制約」を整理してみる

まずは、集合住宅ならではの制約を正直に整理してみましょう。
| 制約 | 具体的な悩み | よくある誤解 |
|---|---|---|
| スペース問題 | キッチン・ベランダが狭い、収納が少ない | 「エコ=物を増やす」 |
| ニオイ問題 | 隣家との距離が近い、換気が限定的 | 「コンポスト=臭い」 |
| ルール問題 | 管理規約、ゴミ出し日時の制限 | 「ベランダは自由に使える」 |
| 処理問題 | できた堆肥を埋める庭がない | 「コンポスト=土に埋める」 |
でも、これらの制約は「できない理由」ではなく、「別の方法を選ぶきっかけ」なんです。
マンションだからこそ、コンパクトで、ニオイが出にくく、近隣に配慮した方法を選べばいいだけです。
マンションでできる5つのゴミ削減工夫

それでは、集合住宅でも無理なく実践できる、具体的な方法をご紹介します。
どれか一つでも、あなたの暮らしに合うものがあれば十分です。
【工夫①】段ボールコンポストで「室内完結」
庭がなくても、生ゴミを土に返すことはできます。その答えが「段ボールコンポスト」です。
段ボールコンポストとは?
段ボール箱の中に基材(ピートモスやもみ殻くん炭)を入れ、生ゴミを分解させる方法。
ベランダや玄関、キッチンの隅に置けます。
必要なもの:
- 段ボール箱(みかん箱サイズ)
- ピートモス+もみ殻くん炭(ホームセンターで購入可)
- 温度計(あると便利)
置き場所の選び方:
| 場所 | メリット | デメリット | おすすめ度 |
|---|---|---|---|
| ベランダ | ニオイが室内に入らない | 雨に濡れないよう工夫が必要 | ◎ |
| 玄関 | 温度が安定しやすい | 来客時に気になる | ○ |
| キッチンの隅 | 生ゴミをすぐ入れられる | ニオイが気になることも | △ |
近隣への配慮ポイント:
- 肉・魚・油は入れず、野菜くずのみに限定
- 毎日かき混ぜて、発酵を促進(悪臭防止)
- 雨に濡れないようカバーをかける
【工夫②】生ゴミの「冷凍保存」でニオイゼロ
「段ボールコンポストはハードルが高い…」という方には、超シンプルな方法があります。
生ゴミを冷凍する
これだけです。
やり方:
- 野菜くずや果物の皮を、小さなビニール袋や専用容器に入れる
- 冷凍庫の隅に保管(「生ゴミ用」とラベルを貼る)
- ゴミの日に、凍ったまま可燃ゴミへ
メリット:
- ニオイが一切出ない
- 虫がわかない
- 夏場でも安心
- ゴミ袋の水分が減り、重量も軽くなる
「生ゴミを冷凍?」と驚くかもしれませんが、ゴミの日まで密閉して冷凍すれば、清潔で快適です。
【工夫③】バッグ型コンポストとベランダ菜園の循環
見た目を重視したい方におすすめなのが、おしゃれなトートバッグ型のコンポストです。
バッグ型コンポストの特徴:
- 普通のトートバッグに見えるので、ベランダに置いても違和感なし
- ファスナーで密閉でき、虫の侵入を物理的にシャットアウト
- 特殊なフェルト生地で通気性が良く、水分が蒸発しやすい
できた土の活用法:
プランター1つでベランダ菜園を始めて、「食べる→土にする→育てる→食べる」の循環を作ります。
| ステップ | 内容 | 期間の目安 |
|---|---|---|
| ①コンポスト | 野菜くずを分解させる | 2〜3ヶ月 |
| ②土作り | できた堆肥と赤玉土を混ぜる | - |
| ③栽培 | バジル、大葉、小ネギなどを育てる | 1〜2ヶ月 |
| ④収穫・利用 | キッチンですぐ使える | - |
「LFCコンポスト」など、都市型生活向けに開発されたキットを使えば、初心者でも失敗知らずで始められます。
【工夫④】狭いキッチンでの「代用」と「最小限収納」
マンションのキッチンは収納スペースが限られています。
だからこそ、「専用の道具を持たない」ことがゼロウェイストへの近道です。
「専用品」を減らすアイデア:
| やめるもの | 代用品 | メリット |
|---|---|---|
| 水切りネット | 新聞紙を箱型に折る、ステンレスザル | プラゴミ削減、ストック不要 |
| 用途別洗剤 | 重曹とクエン酸の2本だけ | 収納スペース大幅節約 |
| ラップ多用 | 保存容器を最小限セット | 見た目スッキリ、経済的 |
必要最小限の保存容器セット:
| サイズ | 個数 | 用途 | 収納のコツ |
|---|---|---|---|
| 大(1L) | 2個 | 作り置き、残りもの | 同じ形で重ねる |
| 中(500ml) | 3個 | 常備菜、お弁当 | 透明で中身が見える |
| 小(200ml) | 2個 | 薬味、少量の残り | 冷蔵庫内で使用 |
【工夫⑤】近隣配慮のマナーと「休む」選択肢
集合住宅では、自分だけでなく周りへの配慮も大切です。そして、無理なときは「休む」ことも重要です。
守りたいマナー:
| 配慮項目 | 具体的な対策 | 時期・時間帯 |
|---|---|---|
| ニオイ対策 | 密閉容器使用、こまめな処理 | 通年 |
| 音対策 | 瓶・缶洗いは日中に | 6時〜21時 |
| 見た目対策 | 段ボールを布で覆う、整理整頓 | 通年 |
「休む」タイミング:
- 夏の間(7月〜9月):虫のリスクが高い時期
- 大規模修繕期間:ベランダに物が置けない時期
- 体調不良や多忙な時期:無理をしない
「365日完璧にやる」ことより、「やめずに数年続ける」ことの方が、環境へのインパクトはずっと大きいです。
マンションならではの「メリット」もある

実は、マンション暮らしだからこそ、ゴミ削減がしやすい面もあるんです。
①買い物の量を「必要最小限」にしやすい
収納が限られているからこそ、「買いすぎない」「ストックしすぎない」習慣が自然と身につきます。
結果として:
- 食品ロスが減る
- 使い切れる量だけ買う習慣
- 冷蔵庫がスッキリ
②ゴミ出しが「軽くなる」と実感しやすい
エレベーターや階段を使うマンションでは、ゴミ袋が軽くなることは大きなメリットです。
- ゴミ袋が軽くなり、持ち運びが楽
- ゴミ袋が破れにくい
- ゴミ置き場までの移動がストレスフリー
③管理組合の「資源ゴミ回収」を活用できる
多くのマンションでは、管理組合が資源ゴミの回収日を設定しています。
- 古紙・段ボール回収
- ペットボトル・缶・瓶の分別回収
- 粗大ゴミの定期回収
「全部できなくてもいい」マンション流の心構え

ここまで読んで、「やっぱり大変そう…」と思った方へ。
全部やる必要はありません。
まずは「1つだけ」選んでみる
5つの工夫の中から、自分に合いそうなものを1つだけ選んでください。
- 生ゴミの冷凍保存だけ試してみる
- 保存容器を2個だけ買ってみる
- 三角コーナーをやめてみる
それだけで十分です。
「できる日」と「できない日」があっていい
- 疲れた日は、ラップを使ってもいい
- 忙しい週は、コンポストをお休みしてもいい
- たまには、スーパーで普通に買い物してもいい
「完璧なゼロウェイスト」より、「続けられるゆるいエコ」の方が、結果的に大きな効果を生みます。
最後に:「マンションだから」を強みに変える

いかがでしたか?
「マンションだから無理」
「庭がないから無理」
「収納がないから無理」
そんなふうに思っていたことが、実は「ちょっとした工夫」で解決できることに気づいていただけたら嬉しいです。
- 段ボールコンポストで室内完結
- 生ゴミを冷凍してニオイゼロ
- バッグ型コンポストでベランダ菜園
- 専用品を持たず代用で済ませる
- 近隣への配慮を忘れず、無理なときは休む
「マンションだから」は、できない理由ではなく、工夫するチャンスです。
この「自然派ライフ」では、これからも八王子・三多摩エリアの暮らしに寄り添った、無理のないエコのヒントや、マンション暮らしでも実践できる工夫をお届けしていきます。
一軒家でも、マンションでも、庭があってもなくても。
大切なのは、「自分の環境で、できることをやる」ことです。
ベランダで土を作り、その土でバジルを育て、それを夕食のパスタに乗せる。そんな小さな循環が、コンクリートに囲まれたマンション暮らしの中に、温かい自然のリズムを運んでくれます。
そして、もし「もっと手軽にエコな暮らしをしたい」と思ったら、過剰な包装のない、土のついた野菜を宅配で受け取ることも選択肢の一つです。
マンションの玄関先で受け取るだけで、プラゴミが出ず、買い物の時間も節約できる。それも、立派なゴミ削減です。
今日も、あなたらしい「心地よい選択」を。
まずは今週末、段ボール箱を1つ用意して、ベランダの隅に置いてみてくださいね。
「マンションでもできるんだ」
その実感が、あなたの自然派ライフを確実に前に進めてくれます。