「うちの子、味にうるさくて…」
「濃い味ばっかり好んで困ってます」
そんな声、よく聞きます。
でも実は、“味覚”は生まれつきのものだけではなく、
日々の食卓で少しずつ育っていく“感性”のひとつなんです。
🧒 味覚は、経験でつくられる
私たちの舌には「甘味・塩味・酸味・苦味・うま味」の5つの味を感じる力があります。
でも、その感じ方や「おいしい」と思うポイントは、
どんな食材を食べてきたか、どんな味に親しんできたかによって変わってくるのです。
たとえば…
- 毎日の味噌汁で“だしのうま味”を知る
- 野菜の甘さや苦みを、季節ごとに味わう
- 添加物の少ない、素材本来の味に慣れておく
そんな“自然の味を知る経験”が、子どもの味覚を豊かに育てます。
🍽️ しぜんはrecipe的・食卓のやさしい工夫
- 「素材の味」が主役のシンプルな味つけに
→ たとえば、蒸しただけの野菜にオリーブオイルと塩を少し。
うま味や甘みを「感じてみよう」と声をかけるだけで、感覚が育ちます。 - 同じ野菜でも、切り方・火の入れ方を変えてみる
→ にんじんを生で、茹でて、焼いて…食感と甘さの違いに驚くかも。 - 「今日は何の味がした?」と問いかけてみる
→ 味を“言葉にする”ことで、五感が研ぎ澄まされていきます。
👩🍳 親が「味覚の先生」にならなくて大丈夫
完璧なメニューや栄養バランスを目指す必要はありません。
むしろ、食卓の中に“気づき”や“対話”があることが、子どもにとっての栄養になります。
そして、大人自身も「こんな味、あったんだ」と
新しい感覚に出会えるかもしれません。
🌿 まとめ
味覚を育てることは、「生きる力の一部」を育てること。
食べることは、からだをつくるだけじゃなく、
感性や好奇心、ひとのつながりにも影響していきます。
毎日じゃなくても、週に1回でも。
ちょっと素材の味に耳をすませる時間を、食卓に添えてみませんか?