「うちの子、薄味だと全然食べなくて…」
「本物の味ってよく聞くけど、どうやって伝えたらいいの?」
そんなふうに迷ったこと、ありませんか?
子どもの味覚は、とてもやわらかくて、吸収力があるもの。
そして同時に、とても繊細で、“本物”と“つくりもの”の違いにも、
ちゃんと気づく感性を持っています。
🌾 “ほんものの味”って、どんな味?
特別な高級品のことではありません。
素材の力をそのままに、余計なものをできるだけ加えず、丁寧に作られたもの。
- お味噌汁のだしに使われる昆布やかつおのうま味
- 甘すぎない旬の果物の、自然な甘み
- 時間をかけて発酵させたお味噌やお醤油のまろやかさ
「わっ、なんかおいしい」
「これ、いつもとちがう味がする!」
そんなひとことが、“味の記憶”として積み重なっていきます。
🧒 ちいさな“違い”が、大きな経験になる
毎日オーガニックじゃなくてもいいし、手づくりにこだわらなくてもいい。
でも、子どもの舌に「本物を知る瞬間」があるかどうかは、とても大切。
- 同じトマトでも、「いつもの」と「畑でとれたて」の違い
- おにぎりの塩が「天日塩」か「精製塩」かの違い
- 手づくりのだしと、化学調味料のスープの違い
それを「どっちが正しい」と教えるのではなく、
一緒に感じて、一緒に話すことで、「自分の味覚」を育てていくことができます。
🍙 親ができる、ほんのひと手間
- “違い”を感じられる素材を、たまに取り入れてみる
- おいしいと思ったら、「これ、いい味だね」と言葉にする
- 「これ、誰が作ってるんだろうね」と一緒に想像してみる
食卓は、ただ栄養を摂る場じゃなく、
「感性と会話を育てる時間」でもあります。
🌿 自然派ライフ的に伝えたいこと
私たちが届けたいのは、“良いものを与える”という教育ではなく、
「一緒に味わい、育て合う」関係です。
子どもの“ほんものの味覚”を育てることは、
やがて、自分のからだや暮らしを大切にする感覚へとつながっていきます。
🕊️ まとめ
「あのときのお味噌汁、おいしかったな」
「あのトマト、甘くてびっくりした」
そんな記憶のひとつひとつが、
未来の食卓や選択をつくる“味覚のタネ”になります。
いつか大人になったとき、
“ほんものの味”を知っている子どもたちが、
やさしい世界をつくっていってくれるかもしれません。